申込(読み)もうしこむ

精選版 日本国語大辞典 「申込」の意味・読み・例文・類語

もうし‐こ・む まうし‥【申込】

[1] 〘他マ五(四)〙
意志や願いなどを申しあげる。頼み込む。
浮世草子傾城禁短気(1711)四「太夫さま方は半年も前から申こまねば、中々心よき御対面は叶はず」
相手に意志を伝える。
(イ) 意志や要求先方に告げ知らせる。申し入れる。
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉七「輝元は、使を以て、和睦のことを申し込み」
(ロ) 購入参加などの旨を申し出て契約する。
[2] 〘他マ下二〙 (一)①に同じ。
※朝鮮板伊路波(1492)「はるのはじめの御よろこびいつよりもめでたく申こめことふり候ぬ」

もうし‐こみ まうし‥【申込】

〘名〙
① 相手に意志を伝えること。申し込むこと。
※露団々(1889)〈幸田露伴〉五「宜しく決断してぶんせいむ家へ申込(マウシコミ)をなさい」
法律で、相手方承諾を得て、契約を成立させようとする相手方に対する意思表示。承諾があれば契約が成立する。〔仏和法律字彙(1886)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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