甲夜(読み)コウヤ

デジタル大辞泉 「甲夜」の意味・読み・例文・類語

こう‐や〔カフ‐〕【甲夜】

五夜ごやの一。およそ今の午後7時または8時から2時間をいう。いぬの刻。初更しょこう

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精選版 日本国語大辞典 「甲夜」の意味・読み・例文・類語

こう‐や カフ‥【甲夜】

〘名〙 古く中国で、夜、すなわち日没から日の出までを五等分して甲、乙、丙、丁、戊(ぼ)の五つとした、その第一。現在の時刻で、春は午後六時三〇分頃から八時三〇分すぎまで、夏は午後七時四〇分頃から九時すぎまで、秋は午後六時すぎから八時二〇分頃まで、冬は午後五時すぎから七時四〇分頃まで。初更
※凌雲集(814)和菅祭酒秋夜途中聞笙之什〈藤原冬嗣〉「遊子吹笙乗甲夜、一長一短悩人情」 〔顔氏家訓‐書証〕

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普及版 字通 「甲夜」の読み・字形・画数・意味

【甲夜】こう(かふ)や

夜八時。初更。〔東観漢記、明帝紀〕(永平三年)甲夜、衆書を讀み、乙(いつかう)(午後十時)盡きて乃ち寐(い)ね、五鼓に先だちてく。(おほむ)ね常に此(かく)の如し。

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