由阿(読み)ゆうあ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「由阿」の解説

由阿 ゆうあ

1291-? 鎌倉-南北朝時代の歌学者
正応(しょうおう)4年生まれ。時宗の他阿上人(たあしょうにん)真教弟子。相模(さがみ)(神奈川県)清浄光(しょうじょうこう)寺(遊行(ゆぎょう)寺)にすむ。貞治(じょうじ)5=正平(しょうへい)21年二条良基(よしもと)に注釈書「詞林采葉抄」を献じ,「万葉集」を講義した。応安7=文中3年84歳で「青葉丹花抄」をあらわす。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

旺文社日本史事典 三訂版 「由阿」の解説

由阿
ゆうあ

1291〜1379?
鎌倉後期の時宗の僧
仙覚の影響をうけ,『万葉集』を研究。二条良基の招きにより上京し,『万葉集』を講じた。『拾遺采葉抄』『青葉丹花抄』を著し,『万葉集』の枕詞・地名などを注釈した。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android