由良保・日前保(読み)ゆらほ・ひくまほ

日本歴史地名大系 「由良保・日前保」の解説

由良保・日前保
ゆらほ・ひくまほ

大島郡の中央部、内浦の日前・土居どい油良ゆらの地で、古くは国衙領であったが、文治二年(一一八六)周防国の国衙領が東大寺造営のために寄進されたとき、この由良保・日前保もその中に含まれていた。

吾妻鏡」文治三年四月二三日条所収の周防国在庁官人等解に、地頭職を命じられた鎌倉幕府の家人江所高信が官庫を開いて所納米を横領したため由良保・日前保および久賀保くかほ(現久賀町)の在庁官人が鎌倉幕府へ訴えている(→久賀保

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android