田村宮(読み)たむらのみや

世界大百科事典(旧版)内の田村宮の言及

【田村第】より

…752年(天平勝宝4)4月東大寺大仏開眼の儀の帰途,孝謙天皇がここを御在所としたのが初見(《続日本紀》)。その後,仲麻呂は大炊王を皇太子に擁立し,亡男真従(まより)の妻粟田諸姉をめあわせ,邸内に住まわせたので,田村宮とも称された。恵美押勝の乱後における田村第については,光仁天皇が田村旧宮で酒宴を催したこと,桓武天皇が時の右大臣藤原是公(仲麻呂の甥)の田村第に行幸したことが《続日本紀》にみえる。…

※「田村宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」