20世紀日本人名事典 「田宮 虎彦」の解説
田宮 虎彦
タミヤ トラヒコ
昭和期の小説家
- 生年
- 明治44(1911)年8月10日
- 没年
- 昭和63(1988)年4月9日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 東京帝大文学部国文科〔昭和11年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 毎日出版文化賞〔昭和26年〕「絵本」
- 経歴
- 生後すぐ高知市に移るが、父が船員だったため各地を転々として育つ。東大在学中「日暦」「人民文庫」などの同人に加わる。卒業後、都新聞社に入社したが、間もなく退社し、国際映画協会、京華高女など多くの職場を転々とする。昭和20年、文明社を創立し「文明」を創刊。22年発表の「霧の中」が出世作となり、以後作家として活躍。「物語の中」「落城」「鷺」などの歴史小説をはじめ「足摺岬」「絵本」「銀心中」「異端の子」「沖縄の手記から」など多くの作品がある。また亡き妻との往復書簡集「愛のかたみ」を32年に刊行し、話題となったこともある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報