20世紀日本人名事典 「田丸 卓郎」の解説
田丸 卓郎
タマル タクロウ
明治・大正期の物理学者,ローマ字論者 東京帝国大学教授。
- 生年
- 明治5年9月29日(1872年)
- 没年
- 昭和7(1932)年9月22日
- 出生地
- 岩手県
- 学歴〔年〕
- 東京帝大理科大学物理学科〔明治28年〕卒
- 学位〔年〕
- 理学博士〔明治39年〕
- 経歴
- 五高、京都帝大理工科大学助教授を経て、明治33年東京帝大理科大学助教授となる。34〜38年ドイツのハイデルベルク大学に留学し、40年東京帝大理学部教授に就任。飛行機の計器関係に業績があり、本多光太郎らと中等教育用物理用語の審議にもあたった。大正5年航空学調査会委員、10年航空評議会評議員、12年航空研究所長事務取扱を歴任。また、明治38年頃からローマ字論者となり、39年「日本式羅馬字」を発表、42年田中館愛橘らと日本のローマ字社を設立し、日本式ローマ字運動を推進した。昭和5年文部省臨時ローマ字調査会委員となり、ローマ字綴り方統一に尽力。主著に「ローマ字国字論」「ローマ字文の研究」「RIKIGAKU」全2巻など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報