精選版 日本国語大辞典 「用捨」の意味・読み・例文・類語
よう‐しゃ【用捨】
〘名〙
① 用いることと捨てること。採用することとしないこと。取捨。
※菅家文草(900頃)七・清風戒寒賦「物之用捨、天亦施為」
※細川勝元記(15C後)「子息兵庫貞宗は用捨ある人にて」
③ 用いないこと。必要としないこと。また、やめること。辞退すること。
④ ゆるすこと。大目に見ること。寛容すること。容赦。
※日葡辞書(1603‐04)「Yôxa(ヨウシャ) スル」
※浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)四「ぬす人の取のこしと申事があれば、御用捨(ごヨウシャ)を頼みます」
⑤ ひかえめにすること。遠慮すること。手加減すること。容赦。
※高野山文書‐文祿四年(1595)一一月二三日・興山上人応其書状「対二愚老一御用捨之段畏入候」
⑥ 自重すること。自愛すること。
※黒住教教書(1909‐20)文集・文政四年一二月朔日「少々御腫物にて御難義遊ばし候由、随分御用捨専一に可レ被レ成候」
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