デジタル大辞泉
「生身」の意味・読み・例文・類語
しょう‐じん〔シヤウ‐〕【生身】
仏語。
1 仏・菩薩が、衆生済度のため、父母の体内に宿ってこの世に生まれ出ること。また、その身。仏の化身。
2 父母より生まれた身体。生まれながらの身体。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
なま‐み【生身】
〘名〙
① 現に生きている身。血も感情も通っている身。いきみ。
※
読本・夢想兵衛胡蝶物語(1810)前「生身
(ナマミ)へ何の
容赦なく
五寸釘をうちこまれ」
※宝の山(1891)〈
川上眉山〉二「彼の鰯を拾取りて、膓を去り潮に揉み、生身
(ナマミ)ながら仕てやって」
いき‐み【生身】
〘名〙
※
平家(13C前)三「姫が事こそ、心苦しけれ共、それもいき身なれば、歎きながらもすごさむずらん」
②
能楽で、面をつけて少し前にうつむいた
姿勢。面が生き生きと感じられる姿勢。〔わらんべ草(1660)〕
しょう‐じん シャウ‥【生身】
〘名〙 仏語。父母によって生まれた
肉身。また、その身を具えた仏、すなわち、
現世の
釈迦。さらに広く、
仏菩薩が
衆生済度のため、この世に化現する化身をもいう。
※
今昔(1120頃か)
一二「昔の
霊山(りゃうぜん)の生身の釈迦と
相好(さうがう)一も不替給ず」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「生身」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報