生臭(読み)なまぐさ

精選版 日本国語大辞典 「生臭」の意味・読み・例文・類語

なま‐ぐさ【生臭】

[1] (形容詞「なまぐさい」の語幹) なまぐさいこと。また、そのもの。
※虎寛本狂言・釣狐(室町末‐近世初)「狐を釣る道具〈略〉なう鮮(ナマグサ)や、鮮や」
[2] 〘名〙
魚肉などをいう。
人情本・恋の若竹(1833‐39)下「是れは初めて参りました験(しるし)ばかり〈略〉おなまぐさを添へてと存じましたが」
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一二「お前のやうな腥(ナマグサ)のお世話には能うならぬほどに」

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デジタル大辞泉 「生臭」の意味・読み・例文・類語

なま‐ぐさ【生臭/×腥】

生臭いこと。また、そのもの。生臭物
生臭坊主」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「生臭」の読み・字形・画数・意味

【生臭】せいしゆう

腥い。

字通「生」の項目を見る

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