生石ヶ峰(読み)おいしがみね

日本歴史地名大系 「生石ヶ峰」の解説

生石ヶ峰
おいしがみね

長峰ながみね山脈主峰標高八七〇・一メートル。「続風土記」は生石嶺と記す。一帯隆起準平原状をなし生石高原ともいい、県立自然公園になっている。長峰山脈は古生層の緑色片岩を主体とするが、これに貫入した石英片岩石灰岩が突出して押上げ岩ともよばれ、各所巨岩が屹立、これが山名起源となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生石ヶ峰」の意味・わかりやすい解説

生石ヶ峰
おいしがみね

和歌山県北部,紀伊山地北西部の長峰山脈の主峰。標高 870m。紀美野町有田川町との境に位置。隆起準平原をなす生石高原の頂部で,空海ゆかりの伝説がある笠石や,押し上げ岩と呼ばれる石英千枚岩の巨岩がある。生石の地名のもとになった大石 (大岩) を祭神とする生石神社がある。生石高原県立自然公園に属する。

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世界大百科事典(旧版)内の生石ヶ峰の言及

【生石高原】より

…古生層(三波川変成帯)からなる。生石ヶ峰(870m)を中心に,平たん面が広がり,山頂は草原となって,春の新緑,秋のススキの季節は特によい。山頂からの眺望に優れ,行楽地となっている。…

※「生石ヶ峰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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