生痕(読み)せいこん(英語表記)lebenspur

精選版 日本国語大辞典 「生痕」の意味・読み・例文・類語

せい‐こん【生痕】

〘名〙 堆積物表面内部にしるされた生物足跡、匍跡、穿孔排泄物など、古生物の生活活動を示す遺物生痕化石

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「生痕」の意味・読み・例文・類語

せい‐こん【生痕】

生痕化石

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

岩石学辞典 「生痕」の解説

生痕

生物が移動した跡(track),生物が作った穴(burrow),捕食排泄など食性についての痕跡(feeding mark)など,古生物が生活したことを示す痕跡.痕跡化石(trace fossil)ということもある[木村ほか : 1973].bioglyphともいう[Abel : 1912].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生痕」の意味・わかりやすい解説

生痕
せいこん
trace fossil

痕跡化石ともいう。生物の生命現象,生活現象として堆積物に残されている化石。たとえば,足跡,尾を引きずった跡,はった跡,穿孔 (穿孔貝などが岩や木片にあけた孔,肉食貝が他の貝殻にあけた孔など) ,巣,巣穴,排泄物など。恐竜鳥類などのもっていた胃石も生痕である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android