生産動態統計(読み)せいさんどうたいとうけい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生産動態統計」の意味・わかりやすい解説

生産動態統計
せいさんどうたいとうけい

経済産業省が事業所 (工場) を調査単位として約 3000品目を指定し,(1) 製品の生産,出荷,在庫高,(2) 原材料燃料動力,消費,(3) 月末従業員数,現金給与総額,操業日数,(4) 機械設備および生産能力などについて毎月調査している統計で,指定統計第 11号。第2次世界大戦後,占領軍総司令部の占領政策遂行上の要請と,戦後の統制経済物資需給調整に利用するため 1948年1月から始められた。しかし調査内容が生産活動と鉱工業品の需給その他関連事項を含んでいるため,経済統制解除後は調査の目的は物資割当てのための資料から経済分析のための資料へと変化した。生産動態統計は主要品目別のうち,鉄鋼統計,機械統計,繊維統計,紙・パルプ統計,雑貨統計,化学工業統計,窯業・建材統計,ゴム製品統計,プラスチック製品統計,資源統計,エネルギー統計の総称である。また生産指数などの数量指数算出にもこの統計の月々の数量が利用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の生産動態統計の言及

【鉱工業統計】より

…なお鉱業に関する同様の統計としては〈本邦鉱業の趨勢〉(通産省,毎年)がある。〈工業統計〉が事業所単位で生産活動をとらえようとするのに対し,鉱工業の主要品目について生産活動を動態的にみるものとして〈生産動態統計〉がある。約3000品目を対象に通産省が毎月の生産,出荷,在庫等の状況を調査し,結果は翌月末に公表される〈生産出荷在庫速報〉および翌々月に公表される鉄鋼,機械,繊維,雑貨,化学,資源等の産業別の統計月報類に掲載される。…

※「生産動態統計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android