生気説(読み)せいきせつ

精選版 日本国語大辞典 「生気説」の意味・読み・例文・類語

せいき‐せつ【生気説】

〘名〙 生命現象は物質的要因自然法則だけによっては説明できず、それとは原理的に別の独自の要因が必要であるとする説。古く、アリストテレスは霊魂説によってそれを秩序立てた。一七世紀に生命機械説が唱えられてから、それと対立して一部の生理学者や哲学者が種々の生気論提唱活力説。生気論。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の生気説の言及

【尿素】より

…ウェーラーははじめアルカロイドが得られたと考えたが,分析その他の結果からプラウトらが述べている尿素であることに気づいた。当時は有機化合物は生きている動植物の体内だけに存在する生命力の助けによって初めてつくられるという〈生気説〉が広く認められていた。ウェーラーはやはり生気説の信奉者であった師のJ.J.B.ベルセリウスに〈私は腎臓の助けをかりずに尿素の合成に成功した〉と書き送った。…

※「生気説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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