生女(読み)ナマオンナ

デジタル大辞泉 「生女」の意味・読み・例文・類語

なま‐おんな〔‐をんな〕【生女】

未熟な女。一人前でない女。
「かやうの―こそは、ものたばかりはすめれ」〈宇津保嵯峨院
身分のいやしい女。
「もしは―などして言はすることこそあれ」〈かげろふ・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「生女」の意味・読み・例文・類語

なま‐おんな ‥をんな【生女】

〘名〙 (「なま」は接頭語)
中途はんぱな女。未熟な女。つまらない女。
※宇津保(970‐999頃)嵯峨院「かやうのなま女こそはものたばかりはすめれ」
生女房である女。身分の低い女。
蜻蛉(974頃)上「れいの人は、案内するたより、もしはなま女などして、いはすることこそあれ」

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