(読み)ひさ

精選版 日本国語大辞典 「瓠」の意味・読み・例文・類語

ひさ【瓠】

〘名〙 =ひさご(瓠)
皇太神宮儀式帳(804)直会御歌「折釧(さこくしろ) 五十鈴の宮に 御饌(みけ)立つと 打つなる比佐(ヒサ)は 宮もとどろに」

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デジタル大辞泉 「瓠」の意味・読み・例文・類語

ひさご【×瓠/×匏/×瓢】

《古くは「ひさこ」とも》
ユウガオヒョウタンなどの総称。また、その果実。なりひさご 秋》
ヒョウタンの果実を、内部果肉を取り去って中空にし、乾燥させて容器としたもの。水・酒・穀物などを入れた。
(ふつう「柄杓」「杓」と書く)水を汲むための器具2を縦半分に切って使ったところからいう。ひしゃく。
紋所の名。ヒサゴの果実にかたどったもの。
[類語]真桑瓜メロン西瓜烏瓜夕顔瓢箪糸瓜へちまふくべ胡瓜白瓜カボチャ唐茄子冬瓜とうがん苦瓜

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改訂新版 世界大百科事典 「瓠」の意味・わかりやすい解説

瓠 (ひさご)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「瓠」の解説

瓠 (フクベ・ヒサゴ)

学名Lagenaria siceraria var.depressa
植物ウリ科の夕顔の品種

瓠 (ヒサゴ・フクベ)

植物。ウリ科のつる性一年草,園芸植物。ヒョウタンの別称

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【槃瓠】より

…中国の南方族であるミヤオ(苗(びよう))族の始祖神。《山海経(せんがいきよう)》海内北経に犬封の国があり,その郭璞(かくはく)の注に,盤瓠が戎王を殺し,高辛氏が美女を与えたが,生んだ男子は狗であったという。《捜神記》に説話として完成される。…

【ヒョウタン(瓢簞)】より

…ウリ科の一年草(イラスト)。ユウガオの変種でその果実は観賞用や日よけ用として親しまれ,また古くから酒や水の容器として用いられてきた。おそらくアフリカの原産と考えられるが,現在は熱帯から温帯地方にかけて広く栽培される。ヒョウタンの栽培や利用はきわめて古くから知られており,新大陸と旧大陸にわたって,古くから栽培されていた植物はほかに例がない。つる草で茎葉や花はユウガオによく似ていて,花は夕方咲き,翌朝しぼむ。…

※「瓠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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