環生成反応(読み)カンセイセイハンノウ

化学辞典 第2版 「環生成反応」の解説

環生成反応
カンセイセイハンノウ
annulation reaction

環化と区別するために,環状化合物にもう一つの環を形成する反応をいう.その代表的なものが,環状ケトンとメチルビニルケトンとを反応させるロビンソン環化である.この反応では,図示したように,マイケル付加と分子内アルドール縮合が連続して起こっている.ジテルペンステロイドなど縮合環合成上重要な反応であり,五員環ケトンへの適用や有用な試薬開発などが行われている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android