瑜伽行中観派(読み)ゆがぎょうちゅうかんは

世界大百科事典(旧版)内の瑜伽行中観派の言及

【ラマ教】より

… 蓮華戒は,その師寂護とともに,外界の真相は直覚されるものではなく,推論によってしか把握されないとしたうえで,外界の事物の上に想定される極微(原子)には一個のものとしての特質が認められないとし,さらに,それを認識する主体にもそのような特質がありえないとして〈空〉の教理を主張した。彼らは唯識(瑜伽行)派の考え方を中観派流に考え直すことも求めたが,瑜伽行中観派と呼ばれてチベット後代の仏教思想一般に大きな影響を残した。 王没後の8世紀末に多少の混乱もあったが,9世紀に入ると,僧団指導者たちが国政の頂点に立ち,ティデ・ソンツェン(742‐815)王のもとに王公高官を集めて先王のときサムイェーで行ったように崇仏を誓わせ,また,訳経用語を統一して翻訳仏典を校訂させた。…

※「瑜伽行中観派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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