理気(読み)りき

精選版 日本国語大辞典 「理気」の意味・読み・例文・類語

り‐き【理気】

〘名〙 理と気。中国宋儒の説で、宇宙間の万物を成り立たせる根元としての理と、万物の質料となる気(陰陽・五行)。→理気二元説
乾坤弁説(1656)利「南蛮説は〈略〉但し無星の一天南北へ少しゆると云こと、理気を知らざる誤りより出たり」

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デジタル大辞泉 「理気」の意味・読み・例文・類語

り‐き【理気】

中国思想でいう理と気。理はもと玉の筋目の意から、道理真理、さらに形而上的な本体普遍性の意をもつ語。気はもと雲気・呼気の意から、万物を生動させる原質、ひいては現象の意をもつ語。

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普及版 字通 「理気」の読み・字形・画数・意味

【理気】りき

宋学で、宇宙の本体を理、その現象を気という。〔朱子語類、一、理気上〕是の理りて後に是の氣を生ず。~天下未だ理無きの氣らず、亦た未だ氣無きの理らず。

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百科事典マイペディア 「理気」の意味・わかりやすい解説

理気【りき】

中国,宋代の儒家宇宙観。宇宙万物はみな陰陽の交錯によって生ずるが,陰陽は気であり,気は万物の形をなす質料である,陰陽を交錯させる原因が理で,宇宙万物生成の原理であるという。程頤(伊川)が古来の気の哲学に理を加え,朱熹朱子)により大成された。

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占い用語集 「理気」の解説

理気

風水の看法の一つ。「理気法」とは、その家に住む人の生年月日や玄関の方向などから理気盤を作成し、易や陰陽五行の理論で吉凶を判断する方法のこと。「理気法」の流派には、八宅派・紫白九星派・飛星派・玄空派・奇門派・星度派などがある。

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