珍事・椿事(読み)ちんじ

精選版 日本国語大辞典 「珍事・椿事」の意味・読み・例文・類語

ちん‐じ【珍事・椿事】

〘名〙
① めずらしいできごと。めったにないこと。また、こまったこと。
※中右記‐寛治八年(1094)正月七日「抑内辨立加叙列儀、絶後余百年〈略〉今日有此儀。依珍事大概記録」 〔高庭‐瑞麦賦〕
② 思いがけない重大なできごと。変事一大事
保元(1220頃か)中「先陣をあらそひて、すでに珍事に及ばんとす」
[補注]「椿事」は日本における近世以降の用字で、主として②の意に用いられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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