珊瑚(読み)サンゴ

デジタル大辞泉 「珊瑚」の意味・読み・例文・類語

さん‐ご【××瑚】

サンゴ科サンゴ属の腔腸動物総称。また、その骨軸。個虫が集まって樹状の群体をつくる。個虫が死んで石灰質の硬い骨軸が残ったものを装飾用に利用。日本にはアカサンゴモモイロサンゴシロサンゴがあり、ベニサンゴ地中海に産し、古くから知られる。真正サンゴ。
広く、花虫綱の腔腸動物うち、石灰質の硬い骨格をつくるものの総称。アカサンゴイシサンゴなど。コーラル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「珊瑚」の意味・読み・例文・類語

さん‐ご【珊瑚】

〘名〙
① 花虫綱サンゴ科に属する刺胞動物の総称で、一般にはその骨格をいう。サンゴ虫(ポリプ)が集まって樹枝状の群体をつくり、個体が死ぬと石灰質からなる骨軸だけがのこる。骨軸を加工して首かざり、かんざしなどの装飾品をつくる。日本近海ではアカサンゴ、モモイロサンゴ、シロサンゴなどが採れる。広義にはイシサンゴ類、クロサンゴ類などの六放サンゴ類を含めていう。珊瑚類。
※田氏家集(892頃)中・題舎弟玉大夫詩巻「不似何兌吟詠難、珊瑚処々有声寒」 〔司馬相如‐上林賦〕
※本朝文粋(1060頃)一四・村上天皇為母后四十九日御願文〈大江朝綱〉「珊瑚床下。鏡匣遺涙之塵
随筆・独寝(1724頃)下「珊瑚も朱にまぜて、色、一入よしとすれども」
[語誌](1)仏教では七宝の一つとされ、仏典によって小異はあるが、金、銀、瑠璃硨磲(しゃこ)瑪瑙(めのう)、真珠等と並んで貴重なものとされている。たとえば、「拾芥抄‐下・宝貨部」には、「七宝 金・銀・瑠璃・車・馬脳・珊瑚・虎珀」と見える。
(2)中国にも古く西域から伝わり、宝飾薬用(目の翳を去り、宿血を消す〔本草綱目〕)、赤色顔料珊瑚末芥子園画伝〕)等に用いられた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「珊瑚」の解説

珊瑚

鹿児島県、西平酒造株式会社が製造・販売する黒糖焼酎。10年貯蔵の古酒もある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「珊瑚」の解説

珊瑚 (サンゴ)

動物。サンゴ科の海産動物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android