王賜銘鉄剣

山川 日本史小辞典 改訂新版 「王賜銘鉄剣」の解説

王賜銘鉄剣
おうしめいてっけん

千葉県市原市山田橋の稲荷台1号墳出土の有銘鉄剣古墳は径約27.5mの円墳で,古墳中期の築造。鉄剣は1976・77年(昭和51・52)の調査によって,埋葬施設から発見された。鉄剣の推定復原長は約73cm,銘文は銀象嵌(ぞうがん)で,剣身の下部の表と裏に6文字ずつ記されていると推定される。きわめて簡潔な文章構成で,冒頭の「王賜」の表現は,古代国家形成期における王の下賜刀の典型的文型であるといえる。市原市埋蔵文化財調査センター保管。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android