王城・皇城(読み)おうじょう

精選版 日本国語大辞典 「王城・皇城」の意味・読み・例文・類語

おう‐じょう ワウジャウ【王城・皇城】

〘名〙
帝王の住む城。皇居内裏(だいり)
※観智院本三宝絵(984)下「天智天皇、寺つくらむの御願あり。此時王城近江の国大津の宮にあり」
今昔(1120頃か)一一「重て勅に〈略〉早く皇城南面の諸門の額を可書しと」
② 皇居のある所。都。帝都。
梁塵秘抄(1179頃)二「神の駆者(みさき)の現ずるは、〈略〉王城響かいたうめる鬢頬(びづら)結ひの、一童や」
浮世草子日本永代蔵(1688)五「京の町も、様々の年の暮、初春の哥案じけるなど、流石(さすが)王城(ワウジャウ)風俗なれ共」 〔張衡‐東京賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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