旺文社世界史事典 三訂版 「王 陽明」の解説
王 陽明
おうようめい
陽明学を唱えた明の哲学者・政治家
名は守仁。浙江 (せつこう) 省余姚 (よよう) の人。27歳で進士となり,地方官を歴任。江西・福建の流賊を討伐し,南昌・広西の反乱を鎮定して両広巡撫になったが,不遇であった。陽明の説は宋学(朱子学)を批判し,宋の陸九淵の教えを継いで知行合一・致良知と変化したが,根本思想は心即理と万物一体を主張した。清末期の改革運動の発展期には,彼の思想は高く評価された。著書に『伝習録』がある。
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