旺文社世界史事典 三訂版 「王 国維」の解説
王 国維
おうこくい
清末期〜中華民国初期の歴史学者
浙江 (せつこう) 省出身。字 (あざな) は静安,号は観堂。辛亥革命で日本の京都に亡命。帰国後,清華研究院教授となったが,清朝の悲運を嘆いて入水自殺。清朝考証学の伝統を羅振玉 (らしんぎよく) から受け,西洋の研究法も駆使して甲骨文字を解読し,殷・周を主とする古代史研究に画期的発展をもたらした。ほかに経書の科学的分析の研究,敦煌 (とんこう) 文書の研究,モンゴル史料の校訂など業績は多い。
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