猿曳(読み)さるまわし

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「猿曳」の解説

猿曳
(通称)
さるまわし

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
猿曳門出諷
初演
寛政10.7(大坂・中山与三郎座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の猿曳の言及

【サル(猿)】より

…ことに西日本でこの風が著しい。 猿を飼いならして芸を教え,舞わせて銭を乞う猿曳(さるひき),猿回しなどの職は12世紀ころから知られ,《三十二番職人尽歌合》にも載せられている。狂言には《靱猿》があり,また近世には大名その他の厩祈禱(うまやのきとう)に猿曳を業とする者が訪れて猿を舞わせ,そのついでに町家を訪れて祝言を述べた。…

【猿回し】より

大道芸の一種。猿引き,猿飼,猿舞,猿太夫,まし遣いなどともいう。猿を飼いならして芸をさせるもので,その歴史は古く,《吾妻鏡》にも左馬頭入道正義が猿を舞わせた記事が見える。古くは厩祭(うまやまつり)や厄病除けの祈禱をし,祝言を述べて猿を舞わせる祝言職であった。初春の祝福芸として万歳とともに禁裏や高家への出入りも許されている。江戸時代には各地に猿屋町・猿屋垣内が置かれ,組織化された集団があった。のちには季節を問わず大道芸,門付(かどづけ)芸として人気を集め,猿芝居に転じたりした。…

※「猿曳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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