猶かつ(読み)なおかつ

精選版 日本国語大辞典 「猶かつ」の意味・読み・例文・類語

なお【猶】 かつ

① 「なお(猶)(一)①②」を強めた言い方。それでもやっぱり。にもかかわらずやっぱり。
※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編「然れども偸巻度紙、渉猟猶且(ナホカ)つ能わず」
一つ事態判断が認められるのに加えて、さらにもう一つの事態や判断が認められるさま。その上にさらに。またそれに加えて。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一〇「女子に好るべき性質あって、尚且(ナホカツ)乱れない人間なら」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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