猫頭巾(読み)ネコズキン

デジタル大辞泉 「猫頭巾」の意味・読み・例文・類語

ねこ‐ずきん〔‐ヅキン〕【猫頭巾】

江戸時代に、火消し火事場でかぶった頭巾。火の粉や熱風を防ぐためのもので、紺木綿の綿入れ刺子をしたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「猫頭巾」の意味・読み・例文・類語

ねこ‐ずきん‥ヅキン【猫頭巾】

  1. 〘 名詞 〙 火消しが火事場で被る頭巾。
    1. 猫頭巾〈守貞漫稿〉
      猫頭巾〈守貞漫稿〉
    2. [初出の実例]「ざせんの人のねずみをぞをふ 僧だうにかづきつれたる猫つきん」(出典:俳諧・竹馬狂吟集(1499)一〇)

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世界大百科事典(旧版)内の猫頭巾の言及

【被り物】より

…第3に目の部分だけあけた覆面状のもの。覆面頭巾,奇特頭巾,町方火消しの猫頭巾など。第4に片袖形の,頭部から肩をおおう頭巾。…

【頭巾】より

…なお丸頭巾の左右,後方にたれさげて首筋を保護する錣(しころ)とよぶ布をつけたものを錣頭巾,熊坂頭巾とよんだ。また丸頭巾の前面に覆面布をつけた覆面頭巾,気儘(きまま)頭巾,猫頭巾などもある。角形の頭巾はほぼ四角形の袋形で,そのままでも用いるが,後ろに錣布をたらした宗十郎頭巾というのもある。…

※「猫頭巾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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