猥雑(読み)わいざつ

精選版 日本国語大辞典 「猥雑」の意味・読み・例文・類語

わい‐ざつ【猥雑】

〘名〙 (形動) ごたごたと入り乱れていること。みだりがわしく下品なこと。また、そのさま。わいぞう。
談義本・風流志道軒伝(1763)一「節を撃て諸人の臍を宿がへさせる、猥雑(ワイザツ)滑稽」 〔南斉書‐礼志一〕

わい‐ぞう ‥ザフ【猥雑】

〘名〙 (形動) =わいざつ(猥雑)
九暦‐逸文・天慶九年(946)四月二八日「見物人車聯綿不絶、重畳猥雑」

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デジタル大辞泉 「猥雑」の意味・読み・例文・類語

わい‐ざつ【×猥雑】

[名・形動]
ごたごたと入り乱れていること。また、そのさま。「猥雑裏町
みだらで下品なこと。また、そのさま。「大衆雑誌猥雑記事
[派生]わいざつさ[名]
[類語]下品浅ましいさもしい卑しいはしたないあられもないしどけない下種下等低級低俗卑俗野卑低次元

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普及版 字通 「猥雑」の読み・字形・画数・意味

【猥雑】わいざつ

ごたまぜ。〔南斉書、礼志上〕晉初、太學生三千人、に多く猥雜なり。惠の時、其の渭(けいゐ)(清濁)を辯(わか)たんと欲す。~太學と國(子)學と、斯れは是れ、晉の世、其の士庶を殊にし、其の貴賤を異にするのみ。

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