精選版 日本国語大辞典 「独歩」の意味・読み・例文・類語
どっ‐ぽ ドクホ【独歩】
〘名〙 (「どくほ」「とっぽ」とも)
① 一人で歩くこと。ひとりあるき。
※吾妻鏡‐治承四年(1180)八月六日「是於レ人雖レ被レ禁二独歩之思一、至二家門草創之期一、令レ求二諸人之一族一給御計也」
※俳諧・鹿島紀行(1687)「出山の尊像をづしにあがめ入て〈略〉無門の関もさはるものなく、あめつちに独歩していでぬ」 〔漢書‐李陵伝〕
② 他に比べるものがないほど優れていること。卓越していること。
※古今(905‐914)真名序「然猶有二先師柿本大夫者一、高振二神妙之思一、独二歩古今之間一」
※太閤記(1625)五「殊に勇猛も且備り、才智は古今に独歩せし程にも見えしかば」 〔後漢書‐戴良伝〕
※吾妻鏡‐元仁元年(1224)七月十七日「頻出二入義村之許一、有二密談一之由風聞、是何事哉。不レ得二其意一。若相二度武州一、欲二独歩一歟」
どく‐ほ【独歩】
〘名〙 ⇒どっぽ(独歩)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報