狩野貞長(読み)かのう さだなが

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「狩野貞長」の解説

狩野貞長 かのう-さだなが

?-? 南北朝時代武将
駿河(するが)(静岡県)安倍城主。建武(けんむ)の新政権の武者所につかえる。南朝方として入江氏,蒲原(かんばら)氏とともに安倍城で挙兵康永3=興国5年(1344)ごろ興良(おきよし)親王を,のち宗良(むねよし)親王を城にむかえた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の狩野貞長の言及

【狩野氏】より

…数流あるが,とくに著名なのは伊豆国の中世武家。(1)伊豆国狩野庄に住んだ在庁官人。藤原氏南家流武智麻呂の四男乙麿の子孫で,伊東氏,工藤氏,河津氏と同族。伊東家次の四男茂光が工藤介,その子の宗茂が狩野介を称した。《尊卑分脈》では宗茂の弟行光の子孫,《系図綜覧》では行光の弟の親光もまた狩野を称したとある。茂光は1180年(治承4)の源頼朝の挙兵に従って伊豆山中で自殺したという。《吾妻鏡》には,親光のほか,宣安,宗茂,行光,光広,為広,景茂などの名が見える。…

※「狩野貞長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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