狛江郷(読み)こまえごう

日本歴史地名大系 「狛江郷」の解説

狛江郷
こまえごう

和名抄」所載の郷。同書高山寺本に「古万江」、東急本に「古乃江」、名博本に「コマヘ」と訓じる。武蔵国国分寺瓦に「狛」の逆字を押印したものがある。高麗人の居所「高麗居」に由来するとする説があり、現狛江市駒井こまいが遺称地とされる。「続日本後紀」承和一三年(八四六)五月二日条に「武蔵国言、多摩郡狛江郷戸主刑部直道継戸口同姓真刀自、為同郷刑部広主妻、生四男三女、経廿一年、夫乃死矣、真刀自喪有礼、事死如生、墳側結盧、晨昏悲泣、推移歳月、終始不渝、見其操行、可節婦者、勅、宜特授位二階、兼終身免同戸田租」とあり、節婦として表彰された者が居住していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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