狆ころ(読み)ちんころ

精選版 日本国語大辞典 「狆ころ」の意味・読み・例文・類語

ちん‐ころ【狆ころ】

〘名〙 (「ころ」は接尾語)
① 「ちん(狆)」の異名
※浮世草子・世間御旗本容気(1754)「猿、兎、ちんころ、豕(ぶた)のたぐひ」
② 犬の子。子犬。
※俳諧・金台録(1734)「八瀬の塩気を舐(ねぶ)るちんころ〈如皐〉」
力量のない者。小者。
真理の春(1930)〈細田民樹たこ兜町のチンコロ共は、東モス株のヂリ貧に煎れだしやがって」
④ 俗に、密告をいう。〔モダン新用語辞典(1931)〕
※ベトナム秘密指令(1965)〈大藪春彦〉八「君だって密告(チンコロ)したりしたら」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「狆ころ」の意味・読み・例文・類語

ちん‐ころ【×狆ころ】

ちんのこと。
犬の子。子犬。
[類語]犬ころわんわん子犬小犬小形犬中形犬大形犬猛犬狂犬飼い犬畜犬愛犬野良犬野犬名犬忠犬駄犬負け犬日本犬和犬洋犬番犬猟犬牧羊犬盲導犬聴導犬介助犬警察犬軍用犬尨犬むくいぬ犬種

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