狂人(読み)きょうじん

精選版 日本国語大辞典 「狂人」の意味・読み・例文・類語

きょう‐じん キャウ‥【狂人】

〘名〙
精神状態が普通でなくなった人。また、常人と異なった言動をする人。
平家(13C前)一「世にしたがはざるをもって狂人とすとみえたり」
徒然草(1331頃)八五「狂人のまねとて大路を走らば、則ち狂人なり」 〔法言重黎
風雅なことにうかれたのしむ人。酔狂な人。風雅人
庭訓往来(1394‐1428頃)「花下好士、諸家狂仁、如雲似霞」

たぶれ‐びと【狂人】

〘名〙 精神状態が普通でなくなった人。きょうじん。
三代実録‐貞観八年(866)七月六日・宣命「若し狂人(たぶれびと)国家を亡さむと謀る事ならば」

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デジタル大辞泉 「狂人」の意味・読み・例文・類語

きょう‐じん〔キヤウ‐〕【狂人】

精神に異常をきたした人。
[類語]奇人変人変物変わり者変わり種難物怪人変質者気違い左巻き狂乱狂気乱心狂う発狂瘋癲ふうてんふれる気がふれる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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