犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ(読み)いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ

精選版 日本国語大辞典 の解説

いぬ【犬】 は 三日(みっか)=飼(か)えば[=養(やしな)えば]三年(さんねん)(おん)を忘(わす)れぬ

犬でさえ三日飼えば、飼主になついて恩を忘れない。まして、人間は恩を忘れないのが当然である。恩知らずをいさめる言葉。〔譬喩尽(1786)〕

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ことわざを知る辞典 の解説

犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ

犬は三日養っただけで、三年もの間その恩を忘れない。犬が飼い主になつきやすく、よく従うことをいったもの。

[使用例] 三日飼われてその恩を三年忘れない犬と反対に、猫は三年飼われてその恩を三日にして忘れる[豊島与志雄*書かれざる作品|1933]

[解説] 「三日」「三年」は根拠があるわけではなく、それぞれ短い期間、長い期間を象徴する用法です。犬でさえ恩を忘れないのだから、まして人間なら恩を忘れてはいけないという文脈で使われるほか、猫と対比して使われる例もあります。

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