20世紀日本人名事典 「物集 高見」の解説
物集 高見
モズメ タカミ
明治・大正期の国語学者,国学者 東京帝大文科大学教授。
- 生年
- 弘化4年5月28日(1847年)
- 没年
- 昭和3(1928)年6月23日
- 出生地
- 豊後国速見郡杵築(大分県杵築市)
- 別名
- 幼名=素太郎,善五郎,号=鶯谷,菫園,理書居土
- 学位〔年〕
- 文学博士〔明治32年〕
- 経歴
- 慶応元年長崎に赴き、2年京都、ついで東京に出て蘭学や国学を平田銕胤らに学ぶ。明治3年神祇官宣教史生となり、のち教部省に出仕、19年から32年まで帝国大学文科大学(のち東京帝大文科大学)の教授として国語学を講じた。のち学習院、国学院の教授を歴任。業績として百科全書ともいうべき「広文庫」「群書索引」の編纂、刊行に最も力をそそいだ。国語辞書としては「ことばのはやし」「日本大辞林」などを編纂した。他の主な著書に「初学日本文典」「言文一致」などがある。その一方では、「女学雑誌」「少年園」「国光」などに詩を発表。「静舞」「壇の浦」は好評を博した。28年「世継の歌」を刊行した。「物集高見全集」(全5巻)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報