物流センター(読み)ぶつりゅうセンター

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「物流センター」の意味・わかりやすい解説

物流センター
ぶつりゅうセンター

原材料,製品などの商品から燃料,廃棄物など,すべての物資が物理的に移動する経済活動を物流という。農林漁業,鉱工業の生産活動から商業活動,市民の日常消費生活は,全国各地で毎日行われる大量の物流によって支えられており,これらは船舶,自動車,鉄道,航空などの各交通手段がそれぞれの長所を生かして分担している。これらの物資を集散し,目的地に円滑,迅速に到達させるために設けられるターミナルを物流センターという。通常,トラックターミナル,コンテナターミナル,生鮮食料品市場,倉庫,鉄道駅などとの組合せにより成り立っており,貨物の積替え,仕分け,保管のほかに近年では加工,情報処理などの機能をもつようになっている。物流センターは都市内の交通渋滞を避けて,一般に郊外の高速道路インターチェンジ周辺など交通の要所に設けられ,各地から物資が大規模に集められ,目的地に向って送り出される。

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