物持(読み)モノモチ

デジタル大辞泉 「物持」の意味・読み・例文・類語

もの‐もち【物持(ち)】

財産多く持っている人。財産家。「町一番の物持ち
物を大切にしていつまでも持っていること。「彼の物持ちのいいのには感心する」
[類語]金持ち富豪金満家大尽素封家成金財閥長者分限百万長者億万長者資産家財産家大家

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「物持」の意味・読み・例文・類語

もの‐もち【物持】

〘名〙
① 多くの財産を所持する人。財産家。素封家。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉八「市中の紳士富人(モノモチ)たちは」
② ながく一つのものを持ち続けること。ものを大事に長く使用すること。
※雑俳・柳多留‐一二(1777)「ものもちのわるさ今度で三人め」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の物持の言及

【相撲茶屋】より

…初めは相撲見物の者が10人,20人と仲間を誘い合わせてつくった講中のようなものがしだいに案内所として発達した。江戸相撲全盛期の寛政年間(1789‐1801)には,出方(桟敷札の売りさばき人),物持(案内人)と彼らをやとう桟敷方(相撲茶屋の前身)という形態が組織だったものとなった。その後1833年(天保4),当時の相撲会所は14人の桟敷方との間のもめごとをなくすために,全年寄の加判のうえ,契約書を取りかわして桟敷方の永代権利を認めることになった。…

※「物持」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android