物はしたなし(読み)ものはしたなし

精選版 日本国語大辞典 「物はしたなし」の意味・読み・例文・類語

もの‐はしたな・し【物はしたなし】

〘形ク〙 (「もの」は接頭語)
① ずけずけとして、つっけんどんである。ぶしつけである。そっけない。
※枕(10C終)二七七「あれは誰そ、あらはなりなど、ものはしたなくいへば」
② 何となくひっこみがつかず恥ずかしい。何となく具合が悪い。
紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一一日「いとど物はしたなくて、輝かしき心地すれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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