普及版 字通 「牝(漢字)」の読み・字形・画数・意味
牝
6画
[字訓] めす
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 形声
声符は匕(ひ)。卜文の牝牡の字形は匕・土の形で示され、牛羊の旁(つくり)に加える。それぞれ牲器の部分の象形である。〔説文〕二上に「畜母なり」とあり、牡には「畜なり」という。もと獣畜についていう語。鳥には雌雄という例であるが、拡大して牝鶏(びんけい)のようにもいう。
[訓義]
1. めす、めん。
2. 陽に対する陰、右・谷・地など。
3. 凸に対して凹形のもの、鍵の筒の部分。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕牝瓦 女加波良(めかはら) 〔名義抄〕牝 メケモノ・ツルブ 〔字鏡集〕牝 メケモノ・ハハウシ・ツルビ
[熟語]
牝期▶・牝鶏▶・牝戸▶・牝谷▶・牝城▶・牝朝▶・牝▶・牝土▶・牝馬▶・牝服▶・牝牡▶・牝鹿▶
[下接語]
玄牝・雌牝・字牝・晨牝・牡牝・牧牝・游牝・牝
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報