牛頭を掛けて馬肉を売る(読み)ぎゅうとうをかけてばにくをうる

精選版 日本国語大辞典 「牛頭を掛けて馬肉を売る」の意味・読み・例文・類語

ぎゅうとう【牛頭】 を 掛(か)けて馬肉(ばにく)を売(う)

(「晏氏春秋‐内篇雑下」の「晏子対曰、君使之於内、而禁之於外、猶牛首于門、而売馬肉於内也」にもとづき、肉屋が牛の頭を看板にして実際には馬肉を売る意から) 看板によいものを示して悪いものを売る。みかけはりっぱだが内容がこれに伴わないことのたとえ。
[補注]類似の表現に「羊頭を懸けて狗肉を売る」があり、「所謂牛頭(ギウトウ)を掛(カカゲ)て狗肉(クニク)を粥(ウル)の類なるべし」 〔造化妙々奇談〈宮崎柳条〉〕のように、混同も見られる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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