牛の糞(読み)うしのくそ

精選版 日本国語大辞典 「牛の糞」の意味・読み・例文・類語

うし【牛】 の 糞(くそ)

① つまらないもののたとえ。
※咄本・百物語(1659)下「しゃかだるまていか家隆もしらずせば哥にはあらうしくそかな」
② 表面は剛直に見えるが、内側は柔らかい人。ことに、女にとって油断のならない男をいう。〔かくし言葉の字引(1929)〕
③ (牛の糞が段々になっているところから)
(イ) ぐるぐる巻きに結った女性の髪形
※老車夫(1898)〈内田魯庵〉「それ牛(ウシ)の糞(クソ)を載っけてるお娘よ」
(ロ) 物事には順序、段階があることのたとえ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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