牙旗(読み)ガキ

デジタル大辞泉 「牙旗」の意味・読み・例文・類語

が‐き【牙旗】

中国で、旗ざおの先を象牙で飾り、猛獣きばで身を守る形としたところから》天子または大将軍のいる所に立てる旗。大将旗。牙纛がとう

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精選版 日本国語大辞典 「牙旗」の意味・読み・例文・類語

が‐き【牙旗】

〘名〙 (昔、中国で、大将の旗は猛獣が牙(きば)で身を守るさまをかたどり、竿の先に象の牙を飾ったところから) 天子や大将軍の陣地に立てる旗。大将旗。
日本外史(1827)七「於是義満建牙旗而進」 〔張衡‐東京賦〕

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世界大百科事典(旧版)内の牙旗の言及

【旗】より

…なお守城の指揮にも各種の旗が信号の役割をもったことは《墨子》旗幟篇にみえ,たとえば蒼鷹旗,虎旗,羽旗,竜旗などの旗で守城の部署を明らかにし応戦に備えた。 中国の旗は,上述の九旗のほかに,比較的知られるものとして,〈将軍の精〉といわれる象牙で飾られた牙旗がある。呉の孫権がその中央軍につねにたてていたのも黄竜の牙旗であった。…

※「牙旗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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