片持ち梁(読み)カタモチバリ(英語表記)cantilever

翻訳|cantilever

デジタル大辞泉 「片持ち梁」の意味・読み・例文・類語

かたもち‐ばり【片持ち×梁】

一端を固定し、他端を自由にした梁。カンチレバー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「片持ち梁」の意味・わかりやすい解説

片持ち梁
かたもちばり
cantilever

カンティレバともいう。通常の梁はその両端で支えられているのに対し,その一端が固定され他端が持出されて自由な状態にある梁のこと。建物の軒先玄関の庇などに使われることが多い。壁面または柱より突出し,その突出部は支える柱を必要としないため,下部に開放された空間 (軒下) をつくる。片持ち梁は同じ長さの通常の梁よりはたわみやすく,また,片持ち梁のどの部分をとっても,梁の上端は引張り力,下端は圧縮力を受けた状態になっている。このため鉄筋コンクリート構造の片持ち梁においては,梁の上端に必ず鉄筋を配置する。片持ち梁に生じる応力は,梁の先端から根もとに向うほど大きくなるので,梁の断面を根もとで大きくし,先端部で小さくすることが多い。

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