燕[市](読み)つばめ

百科事典マイペディア 「燕[市]」の意味・わかりやすい解説

燕[市]【つばめ】

新潟県中部,越後平野南部の市。南端信濃川新信濃川が分流する。1954年市制。市域南端から東隣の三条市にかけて,上越新幹線燕三条駅,北陸自動車道三条燕インターチェンジがあり,弥彦線越後線が交差するなど交通の結節点をなす。弥彦線が通じる中心市街は古く信濃川の河港で,近世中期,隣接の金物町三条の影響でやすり,きせる,銅器を産した。第1次大戦後洋食器製造に転換して全国最大の産地に発展した。近年輸出の伸び悩みなどから他の製造業も含めて郊外工業団地が造成された。洋食器,台所用品,ゴルフクラブなどの金属製品および関連の鉄鋼,一般機械が主要産業となっており,輸出洋食器の生産額は現在も全国の9割以上を占める。2006年3月西蒲原郡分水町,吉田町を編入し,市役所を旧吉田町役場とした。110.96km2。8万1876人(2010)。
→関連項目産業集積

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android