精選版 日本国語大辞典 「燃」の意味・読み・例文・類語
も・える【燃】
〘自ア下一(ヤ下一)〙 も・ゆ 〘自ヤ下二〙
① 火がついて、炎が立つ。焼けて、炎がおこり立つ。燃焼する。
※古事記(712)下・歌謡「埴生坂 我が立ち見れば かぎろひの 毛由流(モユル)家群 妻が家のあたり」
④ 赤い色がひじょうに鮮やかに輝くたとえ。→燃えるよう。
※写生紀行(1922)〈寺田寅彦〉「庭には赤いダーリアが燃えて居た」
もや・す【燃】
〘他サ五(四)〙
① 燃えるようにする。物に火をつける。燃す。たく。
※竹取(9C末‐10C初)「御文、〈略〉火をつけてもやすべきよし仰せ給ふ」
② 感情や意欲で心を高ぶらせる。からだを熱くする。
※天草本伊曾保(1593)イソポの生涯の事「ミノ ホムラヲ moyaite(モヤイテ) ソシリマワッテ」
③ おこったように言う。〔新撰大阪詞大全(1841)〕
も・す【燃】
〘他サ五(四)〙 もやす。焚(た)く。
※康頼本草(1379‐91頃)本草木部上品之上集「墨 味辛无レ毒。和末川於毛須計无乃須美。又云加良須美」
も・ゆ【燃】
〘自ヤ下二〙 ⇒もえる(燃)
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