熱放射線(読み)ねつほうしゃせん

世界大百科事典(旧版)内の熱放射線の言及

【伝熱】より

…これは物質が電磁波の形でエネルギーを放出,あるいは吸収する現象で,原子や分子,電子の運動に起因するが,伝熱にかかわりをもつのは比較的波長の長い可視領域から赤外領域にわたる幅広い波長の電磁波である。熱放射線は光と同様に,直進,反射,屈折の性質を有し,物体の表面に入射すると一部は吸収され,一部は反射され,一部は透過する。このうち吸収された放射エネルギーは再び物質の分子運動のエネルギーに変換され見かけ上温度が上昇する。…

※「熱放射線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」