熟人（読み）じゅくじん

精選版 日本国語大辞典

じゅく‐じん【熟人】

〘名〙

① 諸道において、まだ奥義をきわめるには至っていないが、修行の結果一応の成果を収めた人。

※ささめごと（1463‐64頃）下「諸道に種・熟・已達(いたつ)とて、三つの位あるべしとなり。熟人・已達の輩(ともがら)を、種なる人の学ぶべきにあらず」

② 内部の事情に通じている人。経験の豊かな人。

※蔭凉軒日録‐文明一八年（1486）正月一八日「於_レ寺熟人也。且勤_二紀綱_一。平生朴実仁也云々」

③ よく知っている人。懇意な人。なじみ。知人。

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【熟人】じゆくじん

熟知した人。

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出典　平凡社「普及版 字通」