精選版 日本国語大辞典 「熊蜂」の意味・読み・例文・類語
くま‐ばち【熊蜂】
〘名〙 (「くま」は大きい意)
① ハチ(膜翅)目コシブトハナバチ科の大形のハチ。体長約二~二・五センチメートル。体はアブに似て幅広く、ふくらんでいる。腹部は黒色で光沢があり、胸部背面は黄色毛が密生する。枯れ木や材木に穴をあけ花粉や蜜を集めて産卵する。春から秋にかけて花の蜜を求めて飛ぶが、集団生活はしない。性質はおとなしいが、昆虫や、ときに鳥さえも追撃するという。南西諸島を除く各地に分布。くまんばち。だいくばち。だんごばち。《季・春》
※俳諧・滑稽雑談(1713)二月「其黒きをもてくま蜂と称し、穴居するによりて穴蜂とす」
② 昆虫「すずめばち(雀蜂)」の俗称。〔康頼本草(1379‐91頃)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報