熊ヶ根村(読み)くまがねむら

日本歴史地名大系 「熊ヶ根村」の解説

熊ヶ根村
くまがねむら

[現在地名]宮城町熊ヶ根

上愛子かみあやし村の西方、広瀬川と豆沢まめざわ川の合流地点を東限として広瀬川北岸の河岸段丘上にある。作並さくなみ街道の作並宿と下愛子宿のほぼ中間に位置して宿駅でもある。北は大倉おおくら村、南は名取郡長袋ながふくろ(現秋保町)。「安永風土記」に「当村之儀熊野社有之候ニ付熊ケ根村と名付候由申伝」とある。この熊野社は小名まちにあり、勧請年代は不明であるが、同書に「此所往古市店有之、諸人相集候ニ付市神ト申唱来候」とある。「観蹟聞老志」の牢獄洞の項には「熊臥村」とある。天正一六年(一五八八)一一月の大倉家一三代蔵人重忠宛の伊達政宗朱印状(関庸憲家文書)に「熊金之内町屋敷四間」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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